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ジェーン・バーキンの写真がたった一枚、スマホに保存してある。
芸能人にほとんど興味がない自分にとっては、その姿をダウンロードし、保存し、日々拝みたくなるなんてよほどのことだ。

私は、ジェーン・バーキンの下まつげが好きでした。
真似をしたくて、たいして長くない自分の下まつげにエクステをつけたり。
それでも物足りなくて、下まつげにパーマをかけ、さらにエクステをつけてみたり。
化粧にも、エステにも、ダイエットにも関心がない自分が、唯一行動した美容系の悪あがき。
それが、ジェーンの下まつげの真似っこ。
自分としては、本気(マジ)で寄せたので、ジェーン・バーキンの下まつげだっぴょー♪とやけっぱちのジョークでも人に言えなかった。
いやはや、ジェーンの下まつげは涅槃の彼方、鏡に映った自分は、それはまるで、生気のないゾウリムシが顔の真ん中でよろよろ泳いでいるみたいだった。

ジェーンバーキンの下まつげ。
一目見て、心をつかまれちゃったんだよなぁ。
あんなやらかしは、もう二度とできない。

私には、【一日でいいから顔を取り換えてもらいたい有名人】がお三方ほどいて。
若いころのジェーン・バーキンの顔はその三つのお顔のうちの一つでした。

ジェーン・バーキンに顔を取り換えてもらったら、一日中鏡の前にいるだろうなぁ。
いや、でも、ミニワンピースを着て、ちょっとお散歩にも行きたいなぁ。
ジェーンの姿で荻窪散歩じゃもったいないから。吉祥寺まで行ってやろうかなぁ。

でも、ジェーン・バーキンの青い目を通して見たジェーンの顔は、私が焦がれて見あげたジェーンの顔とは全く違うのかもしれない。

人生で、誰かの姿形を真似たいなどと思ったことがない私が、一度だけした悪あがき(やらかし)。
ジェーンさんの下まつげと、ようやく戦後から解放された20世紀の、その自由でおおらかな生きざまに敬礼したいです。
ジェーンさん、どうか安らかに…。

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コトニトコ

50代の漫画描くおばさん。いつもご機嫌です!

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